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2017.2.8

笑いのセンスをみがく


精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…

ユーモアやジョークを解さない人というのは、ちょっとしたことでヘナヘナとなりやすい。

あるいはプッツンとキレて、糸の切れた凧のようになってしまう。

まあ、どちらにしても「心の柔軟性」というものがないのだ。

こういう人は、いってみれば「まじめな人」である。

冗談をいって笑わそうとすれば、「冗談じゃない、そんなこといってる場合じゃないでしょ」と怒り出すような人だ。

がまん強く、働き者で、上の人のいいつけをよく守り、ルール違反は絶対にしない。

責任感が強く、何事も完璧に仕上げなければ気がすまない。

まあ、決して人から非難を受けるような人ではないのだが、あえていおう。

こういう人が危ない。

こういう人に限って「落とし穴」がある。

優等生がテストで高得点を取れなかったことを気に病んでノイローゼになる。

品性があり、仕事もでき、職場でエースと見なされていた人が、たいしたこともない仕事の失敗をきっかけに酒に溺れるようになる…こういう話は、よく聞くではないか。

なんの問題もなかった人が、ちょっとした挫折で、さまざまな問題を引き起こす。

心に柔軟性がないために、生きていく途上では必ずやってくる失敗や挫折から、うまく身をかわすことができないのだ。

壁に真正面からぶち当たって、どうしていいか見当もつかなくなり、極端なことをする。

ちなみに、うつ病になるのも責任感の強い、きまじめな人に多いことを申し上げておこう。

そういう意味では、いいかげんでひょうきんな人のほうが、世間の荒波をたくましく生き抜いてゆく。

この人には、次のような性格がある。

■八割がたできたところ「これで、よし」といえる、いいかげんさ。

■自分でできそうもないときには人に甘える、ふまじめさ。

■がんばりたくないときはがんばらない、のらりくらりさ。

■最悪の状況でも冗談をいって笑っていられる、能天気さ。

多少過激なことをいうようだが、堅物なまじめ人間は、このくらいの心持ちを持ってもらいたいのだ。

それで、ちょうどよくなる。

そして、ぜひ仕事以外の友人や仲間を作ってもらいたい。

そして彼らと多いに遊ぶこと。

冗談をいい合って、心置きなく笑い合おう。

それでなくてもストレスの溜まりやすい性格なのだ。

気分転換の方法を、自分なりに見つけておくのである。

何かつらいこと、苦しいことで心が押し込まれたら、それを押し返すだけの反発力を持ってほしい。

しかし力づくで押し返すのではない。

力ずくでやろうとすれば、柔軟性のない性格の人はポキンと折れてしまう。

もっとさらりと、優雅に押し返すのがいい。

そこで、ものをいうのが、この「笑い」のセンスである。

『笑うとなぜいいか? (WIDE SHINSHO 221)』新講社ワイド新書


『ドイツには、「ユーモアは、“にもかかわらず”笑うこと」という言葉がある』(斎藤茂太)

にもかかわらず笑うとは、どんな厳しい状況になっても、そこでユーモアを言って笑わせること。

すると、今までのトゲトゲした雰囲気が笑いによってパッと明るくなる。

「ふざける」とは、子供が大騒ぎするように、楽しんだり、冗談を言ったり、笑ったりすることだが、それが行き過ぎると「ふざけるな!」というように、まわりから怒られたりする。

特にまじめな人からは怒られやすい。

大人になると子供の心を忘れてしまい、ふざけられなくなる人は多い。

年を重ねるごとに、肩書とか、立場とか、世間体とかを考えてしまい、心が柔軟でなくなってくるからだ。

“にもかかわらず”笑うには、いつまでたっても、子供の心や遊び心をなくさないこと。

そして、ほどほどにふざけること。

笑いのセンスをみがきたい。


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