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2017.3.22

人生というものは旅である


伊那食品工業会長、塚越寛氏の心に響く言葉より…

例えば二泊三日の旅行に出かけたとします。

私達は旅先で観光地をめぐったり、名物料理を食べたり、お土産を買ったりするなど、時間を有効に使って存分に楽しもうとするでしょう。

なぜ旅行中、1時間も無駄にせずに積極的に行動するのでしょうか。

それは、旅行の期間が、往復の移動時間を含めて「二泊三日しかない」という意識を持っているからです。


人生も、旅行と同じく「時間が限られて」います。

ところが私たちは、いつかは人生が終わるという厳然たる事実を忘れがちです。

忘れたうえに、ダラダラと過ごして時間を無駄にしてしまったり、自分の潜在能力をフルに発揮せずに手を抜いてしまったりします。

これはたいへんもったいないことです。

もちろん、時にはゆっくり過ごす時間も必要ですが、できる限り努力をして、人生を有意義に過ごしたいものです。


伊那食品工業本社の談話室には、西暦2001年から2100年までが1枚に印刷されている「百年カレンダー」を貼ってあります。

そのカレンダーのどこかに、必ず私たちの「命日」があります。

また、現役で働ける日数はたかだか2万日程度だということもわかります。

これを見れば、無駄に過ごしていい日など人生には1日もない、ということが自覚できるはずです。

『幸せになる生き方、働き方』PHP


「人生というものは旅である。ただし、この旅は片道切符しかない。往きだけで、かえりの切符のない旅行である」(扇谷正造)

「人生二度なし」という森信三先生の言葉の通り、この一生は一度きり。

時間は刻一刻と過ぎていく。

「われらは遠くからきた。そして、遠くまでいくのだ」(パルミロ・トリアッティ)。

二度とない人生、無駄には過ごせない。


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