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2008.9.27 朝日新聞

回収食品からメラミン

丸大の商品 国内販売で初

 有害物質メラミン混入のおそれがあるとして、丸大食品(大阪府高槻市)が菓子や冷凍食品などを自主回収している問題で、四つの商品からメラミンが検出された。同社と大阪府、高槻市が26日、それぞれの分析結果を発表した。中国でメラミン汚染の粉ミルクが問題となって以来、国内で販売された商品からの検出は初めて。微量で健康影響は考えにくいという。厚生労働省は検査態勢の強化を決め、世界保健機関の駐中国代表は「報告の遅れが事態悪化を招いた」と中国当局を批判した。

 検出濃度は0.8〜37ppmと微量で、健康への影響は考えにくいという。

 丸大食品の検査で総菜の「グラタンクレープコーン」、大阪府の検査では業務用の菓子パン「クリームパンダ」からそれぞれメラミンが検出された。高槻市保健所の検査では、2商品のほか市販の「クリームパンダ」と菓子「抹茶あずきミルクまん」からも検出された。

 高槻市は食品衛生法の規定に基づき、これらの商品の回収を同社に命じる方針。「もっちり肉まん」と「角煮パオ」からはいずれの検査でも検出されなかった。

 丸大食品によると、商品の原料である、製造日が違う中国の牛乳2検体についても、現地の検査機関の分析で10〜12ppmのメラミンが検出されたという。

 丸大食品は26日午後8時すぎから、本社で杉山雅昭・品質保証部担当取締役らが記者会見。「混入を防ぐことができず、非常に申し訳なく思っている」などと謝罪した。

 メラミンが検出された4商品は、いずれも同社の子会社「青島丸魯大食品有限公司」(山東省)の工場で製造されている。昨年4月以降、メラミンが検出された製品をつくった中国の乳業大手「伊利」の牛乳を菓子の皮のつなぎ材料などとして使用していた。

 日本国内での販売数は、市販品と業務用合わせて約35万袋。スーパーなど47都道府県の小売店で売られる一方、業務用「クリームパンダ」は給食大手の日清医療食品(東京)を通じ、全国3054の病院や福祉施設などに納入されていた。

 今月20日から自主回収を進めてきたが、回収されたのは約8500袋分に過ぎず、残りは大半が消費されたものとみられる。

 丸大食品は中国工場の稼動を現在停止しており、10月19日を再開目標にしている。ただ、再開後も5商品の製造はせず、別の総菜類の製造を予定しているという。


12国・地域産の輸入品検査指示
厚生省、検疫所に

 丸大食品の商品からメラミンが検出されたことを受け、厚生労働省は26日、中国製の乳製品や、乳製品を原料にした加工食品の輸入業者に対し、業界団体を通して、メラミン混入の有無を調べる検査を義務付ける通知を出した。これまで自主検査を指示していたが、検疫態勢を強化した。

 また同日付で、検査の際に乳製品を多く含むものを優先して調べるよう食品業者に求める通知を出した。同省は乳製品が含まれる割合が高い加工食品の例として、グラタンやスープ、クッキーなどをあげている。

 この通知とは別に同省は、中国からの乳製品の輸入が確認されたアジアなど計12カ国・地域から輸入される乳製品と加工食品についても、メラミンが含まれていないかどうか検査するよう全国の検疫所に指示した。12カ国・地域はインド、インドネシア、シンガポール、タイ、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、韓国、台湾、香港。


「報告遅れで事態が悪化」
 WHO幹部、中国批判

 中国製の乳製品に有害物質メラミンが混入していた問題で、世界保健機関(WHO)のトレッドソン駐中国代表は北京で26日、「いくつもの報告の遅れがさらなる事態悪化を招いた」と指摘し、中国当局の対応を批判した。中国誌「財経」(電子版)が伝えた。






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