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2016.1.30

人間は与えることによって大人になっていく


曽野綾子氏の心に響く言葉より…

好意や援助を受けることやもらうことばかりを求めている人は、どこまでいっても満足感を得られず、永遠に心の平穏を保てないと思います。

なぜなら、人は受けている時は一応満足するけれど、次の瞬間にはもっと多く、もっといいものをもらうことを期待します。

心は「もっと欲しい」と叫び続け、いつまでも飢餓感に苦しめられることになりますから。

しかし不思議なことに、自分が与える側に立つと、ほんのちょっとしたことでも楽しくなるものなんですね。

相手が喜び、感謝し、幸せになれば、こちらの心はさらに満たされます。

人間は与えることによって大人になっていく。

赤ちゃんの時は、おっぱいをもらって、おしめを替えてもらって、何もかもしてもらうでしょう。

それが小学生くらいになると、少しは家事の手伝いをしたり、母親の荷物を持ってあげたりするようになる。

社会人ともなれば、給料で親に何か買ってあげたり、たまに旅行に連れ出したりする。

そうやって、年をとるにつれて与えることが増えて、壮年になれば、ほとんど与える立場になるわけです。

日本でも戦前は、妹や弟の面倒を見たり親の手伝いをしたりする子供はいくらでもいました。

子供が家の仕事を手伝うというのは、子供の成熟を促すし、子供に人生というものを理解させる上で非常に役立つ方法だと思います。

アフリカでは、栄養失調の子供ですら、家族を助けています。

一日に一食しか食べられないような地域で、修道会のシスターたちが栄養失調児のために炊き出しをしているところがあるんですね。

大釜で穀物を煮て、そこに魚の粉とか芋虫の干したものとか栄養になるものを入れて、お粥(かゆ)をつくる。

配給の時間になったら、そこに子供たちがお皿をもって集まってきます。

その中に、赤と白と水色の縦縞(たてじま)模様の大きなビニール製の買い物袋を手にした9歳くらいの男の子がいました。

何に使うのだろうと見ていると、その子がお粥をついでもらったお皿をそのまま袋に入れたのです。

シスターたちは「ここで食べなくてはいけません」と繰り返し言っているそうですが、彼のようにシスターの目を盗んで、家族のためにお粥を持って帰る子供があとを絶たないそうです。

アフリカの子供の8割は、そういう子です。

ビスケットをあげても、食べないでずっと手に持っている。

「どうして食べないの?」と聞くと、家へ持って帰って妹や弟に食べさせたい、と言う。

手の湿気でビスケットはだんだん崩れてしまうのだけれど、それでも握っている。

やはり人間というのは、まともな育ち方をしていると、自分より弱い者を助けたいと思うんでしょうね。

『思い通りにいかないから人生は面白い』三笠書房


世界では、およそ8億人(9人に1人)が飢餓に苦しんでいる。

また、世界では、1分間に17人(毎日2万人)が飢餓で亡くなっている。

途上国では、約1000万人の子どもが5歳の誕生日を迎える前に命を落とし、このうち6割は飢餓や栄養不良に関連した病気が原因とされている。

我々は、三度の食事をとることができ、暑さ寒さをしのげる家があり、着ていく洋服があるといった、「今ある幸せ」をつい忘れてしまう。

そして、食事や、住む家、洋服などの、文句や、不平、不満を言ったりする。

「人間は与えることによって大人になっていく」

今ある幸せに感謝し、与えること多き人生を目ざしたい。


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