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2016.7.21

言い方と自律神経の関係

順天堂大学医学部教授、小林弘幸氏の心に響く言葉より…

たとえば、こんな経験はないでしょうか。

タクシーの運転手が道を間違え、「すみません、Uターンします」と言ってきた時。

機嫌がよい場合は、「あぁ、いいですよ」と軽く流せるのに、イライラしている時は、「ったく、急いでるのになぁ」と、つい相手を責めてしまったことが。

たとえ機嫌はよかったとしても、約束の時間に遅れそうであせっている時や体調が悪い場合も、ネガティブな言い方になることが多いはずです。

なぜ、このように気分や状況によって言い方にムラが生じるのかというと、実は、「機嫌」「時間的余裕」「体調」などはすべて、自律神経を乱す要因だからです。

つまり、さまざまな要因によって自律神経が乱れると、人はいろいろな言い方をしてしまうのです。

私自身、自律神経の研究を始めるまでは、非常に短気な人間でした。

ですから、タクシーの運転手が道を間違えた時は、叱責することが多かったと思います。

でも、今は違います。

なぜなら、私が相手をおとしめる言い方をすると、相手の自律神経が乱れ、結果的に私にとってさらに不利益となることを知っているからです。

もし私が、「何やってんだよ。道くらい覚えておけよ」と、相手を罵ったとします。

すると相手の自律神経はとたんに乱れだし、血圧が上がり、判断力が低下します。

相手はひどく動揺した状態で運転をすることになるので、さらに道を間違えたり、最悪、事故を起こしたりしかねません。

もちろん、これは私の望むことではありません。

ここで大切なのは、目的を見失わないことです。

タクシーに乗る目的とは、自分が行きたいところに行くことです。

ですから、すでに道を間違ってしまった以上は、いくら相手を罵っても仕方ないのです。

今となっては、ここから先、相手にきちんと運転をしてもらうことが最大のテーマです。

それをクリアするためには、攻撃的な言い方は厳禁です。

「それでも何か言ってやらないと気が済まない」、そんな方もいるかもしれません。

しかし、攻撃的な言い方をすると自分自身の自律神経も乱れてしまいます。

一般的に、怒りによる自律神経の乱れはだいたい3時間から4時間は持続します。

こんなことで、自分の大切な一日のパフォーマンスを下げるのは大損です。

ですから、こういう場合はまず、「仕方ない」と気持ちを切り替える。

そして、「今日はいい天気だなぁ」と考えるなどして、気持ちを別の場所に持っていくことが大切です。

すると、自律神経が整いだします。

「仕方ない」と諦めることは決してネガティブではなく、気持ちに区切りをつけて前へ進むための、最高のリカバリーショットなのです。

『自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」』幻冬舎


かーっとなって怒ったあと、何時間かは気分が落ちこむ。

それは、怒りによる自律神経の乱れが3、4時間続くからだという。

同時に、まわりにいる人もシュンとして重苦しい気分となる。

怒ると、それを聞いているまわりの人の自律神経も乱れるからだ。

「自分の口から出た言葉は、自分が一番多く聞いている」という言葉がある。

口の近くに耳があるからだが、これも自律神経のメカニズムと同じだ。

人に悪口、文句、愚痴、泣き言、不平不満の言葉を多く言えば、自分もまわりも自律神経が乱れ、気分が悪くなる。

反対に、うれしい、たのしい、ゆかいだ、面白い、しあわせ、ありがとうの言葉を多く言えば、自分もまわりも自律神経が整い、気分がよくなる。

自分もまわりの人も気分がよくなる、「言い方」の実践をしたい。



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