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2017.1.28

未来が見える


稲盛和夫氏の心に響く言葉より…

おもしろいことに、事前に明確に見ることのできたものは、最終的にはかならず手の切れるような完成形として実現できるものです。

反対に、事前にうまくイメージできないものは、でき上っても「手の切れる」ものにはならない。

これも私が人生のさまざまな局面で経験、体得してきた事実なのです。

DDI(現・KDDI)が携帯電話事業を始めたときも、同様です。

「これからは携帯電話の時代がやってくる」と私がいい出したときは、周囲の人たちはみんな首をかしげるか、そんなことはありえないと否定論を口にしたものです。

私がいくら“いつでも、どこでも、だれとでも”という携帯電話によるコミュニケーションの時代はかならず来る、そして子どもからお年寄りまで、すべての人に生まれながらに電話番号が与えられるような時代が、そう遠くないうちに必ずやってくる、と明言しても、他の役員の失笑を買うばかりでした。

しかし、私には「見えていた」のです。

携帯電話という無限の可能性を秘めた製品がどれぐらいのスピードで、どう普及していくか。

またどのぐらいの値段や大きさでマーケットに流通するのか。

そのイメージが事前にくっきり見えていた。

なぜなら当時、京セラで手がけていた半導体部品などの事業を通じて、私は半導体の技術革新の速度や、そのサイズやコストの変遷について十分な経験知をもっており、そこから類推して、携帯電話という新しい商品の市場の広がりを、かなりの精度で予想することができたからです。

そればかりか、私は契約料はいくらで月ごとの基本料金はいくら、通話料はこういう値段と、将来の料金設定まではっきりと予想できていました。

そのとき私がいった料金設定を、当時の事業本部長が手帳にメモしていたのですが、実際に携帯電話事業がスタートしたときに、彼があらためてそのメモを眺めたところ、なんとそれが、実際の料金体系とほとんど変わらなかったのです。

携帯電話に限らず製品やサービスの値段というのは、マーケットの需給バランスや投資額の回収などを考慮に入れたうえで、複雑で精密な原価計算を経て初めて割り出されてくるものです。

それが、まだそいういうことをいっさいやっていないうちから、私にはサービス料金まで明確にイメージできていた。

担当の事業部長は、「神がかりとしか思えない」と驚き、あきれていましたが、それが「見える」ということなのです。

そうして、すみずみまで明瞭にイメージできたことは間違いなく成就するのです。

すなわち見えるものはできるし、見えないものはできない。

したがって、こうありたいと願ったなら、あとはすさまじいばかりの強さでその思いを凝縮して、強烈な願望へと高め、成功のイメージが克明に目の前に「見える」ところまでもっていくことが大切になってきます。

そもそも、こうありたいと願うこと自体、それを現実にする力が潜在的に備わっている証拠です。

人間は素質や能力がないことを、あまりしたいとは思わないものです。

ですから自分が成功した姿を思い描けるということは、その人にとって成功の確率がきわめて高いということなのです。

目をつぶって成功した姿を想像してみたとき、その姿がうまくイメージできるのなら、それはかならず実現し、成就するということです。

『生き方―人間として一番大切なこと』サンマーク出版


稲盛氏は、「手の切れるような」とは、目の前に理想的な完成品が具現化されているとき、人間はそれに手をふれるのもためらわれるような憧憬(どうけい)と畏敬の念に打たれる。

「もう、これ以上のものはない」と確信できるものが完成するまで努力を惜しまない。

それが創造という高い山の頂上をめざす人間にとって非常に大事なことであり、義務ですらある、という。

商品開発の最中に、時々、新商品の色や形、価格まで鮮明にイメージできることがある。

そういう商品はたいていヒットする。

自分の専業の分野において、寝ても覚めてもそのことが頭にあり、深く掘り続けている人だけに与えられる未来からのインスピレーションだ。

製造業も、建設業も、情報通信業も、運輸業も、小売業も、飲食業も、金融業も、サービス業も、農業も、漁業も工業も、その先端にいる人には未来が見えている。

未来が見えるくらい、仕事に没頭したい。


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