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2017.10.01

ナナメの関係が大事


藤原和博氏の心に響く言葉より…

世代を超えた先輩・後輩との関係のことを、僕は「ナナメの関係」と呼んでいます。

その地域に住んでいるおじさん、おばさんとの関係や、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟との関係などがそうです。

教師と生徒の関係は「タテの関係」、親子の関係も「タテの関係」、それに対して、同世代の友だち同士の関係は、「ヨコの関係」。

それらと区別しているのです。

「タテの関係」は基本的に上下がはっきりしていますから、君は従うか反発するかの二者択一になりがちで、コミュニケーション能力を鍛えるにはあまりにふさわしくないんです。

「ヨコの関係」では、興味のあるタレント、テレビや部活の話に花が咲くでしょう。

親友には、好きな人のことや悩みの相談をするかもしれません。

しかし、友人との会話は、チャットのような独り言の応酬になりがちなことに君自身は気づいていましたか?

独り言の応酬というのは、合間合間にひたすら自分の話をしていくような会話のことを指します。

「昨日、このテレビ見た」と友人が言うと、君が「僕はこっちを見た」と、自分のしたことや感想を独り言のようにつぶやくマナーで会話が続きますよね。

これだと、相手を傷つけてしまう心配がないので仲良しを続けるには好都合なのですが、コミュニケーション技術を高めることにはならないのです。

友だち同士のシチュエーションでは、意見を戦わせるようなこともないでしょう。

情報編集の核となるコミュニケーション能力を伸ばすのは、「ナナメの関係」の第三者との会話です。

親子やよく知っている先生とも違うし、友だちでもないから、相手のアタマのなかにある情報を想像して会話しないと理解しあうことができません。

相手のことがわからないから、どういう切り口でコミュニケーションし、どういう切り口で関係を結ぶかを試行錯誤せざるをえない。

だから、「ナナメの関係」の知り合いが豊かになると、君のコミュニケーション能力を向上させる機会も豊かになることになります。

とりわけ社会人になったら、職場とは別に、複数のコミュニティに参加して「ナナメの関係」を作っておくこと。

これが君のキャリア形成のリスク・ヘッジ(安全装置)にもなるのです。

会社や役所でルーティンの仕事が多く、ちょっと飽きちゃったり腐ったときでも、コミュニティのほうに未知との遭遇や予期せぬ出会いがあれば、エネルギーが充填されるでしょう。

また、小中高生でも、地域のコミュニティの人々と豊かな関係を形成できれば、人間関係の揺れに強い子になれます。

お父さんにこっぴどく叱られても、先生に「何やってるんだ!」と怒られても、「ナナメの関係」の大人たちが慰(なぐさ)めてくれたり、ときにはかくまって居場所を提供してくれるようなこともあるでしょう。

さらには、君が家庭や学校の規則を超えてやりたいことがあるときには、その志に打たれて「ナナメの関係」の大人たちがサポートしてくれるようなことも。

だから、「ナナメの関係」が豊かなほうが、君の自己肯定感も満たされやすいのです。

『10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」』ダイヤモンド社


昨今、「働き方改革」が必要だ、と言われる。

その中に、「多様性を受け入れる」というものがある。

英語では、ダイバーシティ。

多様な人材を活かすということであり、年齢や性別、国籍等関係なく、一人一人の「違い」を受け入れ、そこに価値を見いだすことを言う。

まさに、「ナナメの関係」だ。

それは、「異質な人」、「変わり者」、「出る杭」、「個性的な人」、「奇抜な人」を尊ぶ関係でもある。

技術の進歩や時代の変化が急激な時は、むしろ経験のない人のほうが柔軟に対応できる。

だからこそ、現代は、年輩者は若者と会ったほうがいいし、性別や国籍をこえた人間関係も大事にする必要がある。

今こそ、「ナナメの関係」を大事にしたい。


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