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2018.6.19

「ミッション」は武器になる


田中道昭氏の心に響く言葉より…

私は長年にわたって、企業のミッションをいっしょに練り直すことや、社員個人のミッションを見出せるようにサポートする仕事をしてきました。

長年の経験で気づいたのは、実はミッションはその人の中にすでに内在しているものを見つけ出す作業にすぎないということです。

ミッションは、言ってみればビジョンよりもより上位の概念です。

未来の中にあるものではなく「今ここ」という現在にあるもの、つまり自分の中に潜在的にあって「見つけ出すもの」です。

これまでの自分や現在の自分をきちんと「整理整頓」していけば必ず自分の中から見つけ出すことができます。

いちばん大事なのは、自分の中にあるはずのミッションを「言葉にする」ことで意識へと変えていくことです。

言葉にしたミッション、つまり「ミッションステートメント」は、あなたが長期間にわたって働くことが求められる「人生100年」時代をこれから迎えるにあたり、きっとあなたを駆動し続けるエンジンとなるでしょう。

私は2017年3月に、ユダヤ人国家でもあり「スタートアップ大国」とも呼ばれるようになったイスラエルに渡航し、多くの若い起業家たちとディスカッションを行いました。

そこで出会った人がみな熱く語っていた人生観が、「人は誰でも何かを創造するために生まれてきた」ということでした。

ユダヤ人の離散と迫害の歴史の中で建国されたイスラエルにおいては、人々が独特の人生観や死生観を持っています。

政府高官から科学者、起業家に至るまで、「世界をよりよい場所にする」という表現を多くの機会で耳にすることができたのも印象的でした。

彼らが語っていた「何かを創造するため」の「何か」とは、決して最先端テクノロジーから生み出される最先端製品のことばかりを指しているわけではありません。

文章を書くこと、絵を描くこと、料理を作ること、歌を歌うこと、工作をすること、そして仕事で誰かに何かを提供すること。

これらのすべてが「何かを創造すること」にあたるという彼らの言葉に、深い感銘を受けました。

自分が強みを持ち、自分がするのが好きなことの延長線上で何かを生み出すことこそがミッションであるとあらためてそこで学んだのです。

ミッションとは何でしょうか?

ビジョンが将来の夢や生きる目標を意味する言葉であるのに対し、ミッションとは、存在意義や使命、自分が生まれてきた意味や生きる目的を意味する言葉です。

つまりは、ミッションとは、未来の中にあるものではなく、「今ここ」という現在にあります。

ミッションは、だからこそ自分のワークスタイルやライフスタイルを表象します。

他人に与えらえたシナリオで他人のような人生を送るのではなく、自分が主人公であり自分の人生を主体的に過ごしていくための指針となるものです。

自分が仕事を通じてどのような人たちと関わり合い、どのような人たちのどのような問題を解決していきたいのか。

自分が仕事を通じてどのような人たちに、どのような価値を提供していきたいのか。

これらの具体性こそが重要です。

ただ漠然と抽象的に「社会貢献したい」と思っているだけでは、それはミッションと呼ぶことができません。

自分の仕事を通じて顧客や社会の問題を解決して、自分の仕事を通じて価値を提供していくことが大切です。

「自分の目の前にある仕事の中にすでに存在しているもの」こそがミッションなのです。

『「ミッション」は武器になる―あなたの働き方を変える5つのレッスン (NHK出版新書 553)』

田中道昭氏 は本書の中でこう語る。

『「ヒーローズ・ジャーニー」という言葉があります。

英雄たちの旅路という意味です。

世界中の神話や民話などの研究から導き出された「英雄物語に共通したパターン」を普遍化したものです。

その展開は、次のようにまとめることができます。

1. 天命…使命が降りてくる、見つかる

2. 旅の始まり…使命を果たす旅に出る

3. 境界線…障害や困難にぶちあたる

4. メンター…障害や困難の解決を導く師匠(メンター)に出会う

5. デーモン…成功の兆しが見えてくるが失敗し、再び障害や困難に陥る

6. 変容…失敗や障害、困難を通じて自己成長する

7. 課題完了…障害・困難を乗り越えて使命を果たす

8. 故郷へ帰る…成長して英雄となる。新たな使命を見つけ、旅に出る準備をする

世の中の多くの人は、自分の学歴や肩書き、あるいは知識、スキル、資格などが「武器」だと思っていることでしょう。

何か勉強しないと不安だ、目的は旅行ぐらいしかないけど、とりあえず語学学校に通おう、自分を磨こうという方も多いのではないでしょうか。

しかし、世の中には、旅先で何げなく知り合ってたわいもない会話をするだけで、その人の魅力が伝わってくる人もいます。

肩書どころか、名前さえ知らないし、仕事の話はもちろん、自身のことさえ聞いていないのに「すてきな人だな」と感じる。

これは潜在意志からの反応で、いわゆる直感です。

そういう人こそ、本当の強さを持っているといえるのではないでしょうか。

つまり、ヒーローズ・ジャーニーに置き換えて言い直せば、「デーモン」を打ち破る唯一の秘訣は、「武器の強さではなく、何も持たないときの強さが、本当の自分の強さなのだ」ということに気づくことなのです。

その人に本当に人としての魅力があり、しっかりとしたミッションを持っていることを感じさせてくれるなら、あなたはその人が何者であるかをまったく知らなかったとしても、その人の魅力を感じることができるのではないでしょうか。

そのようなときに、ありのままのその人と、使命感だけからにじみ出てくるような謙虚であることの真の価値を感じることができるのではないでしょうか』

安岡正篤師は、こう語る(一日一言より)

『自分がどういう素質能力を天から与えられておるか、それを称して「命」と言う。

それを知るのが命を知る、知命である。

知ってそれを完全に発揮してゆく、すなわ即ち自分を尽くすのが立命である』 

また、『人生航路において辱めを受けたり、運命に恵まれなかったり、因果に支配されても、すべて天命と受け止めよ』

自分の使命を知り、天命を知る者には、強さがある。

どんな大きな障害も困難も乗り越える強さだ。

自分のミッションを持つ人には限りない魅力がある。


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