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2019.2.17

運の使い方

松永修岳氏の心に響く言葉より…

例えば、“バブル”のときに、銀行から融資をしてもらえなかった経営者や会社が大勢ありました。

そのときに彼らは、失意のどん底に落とされていました。

なぜなら、周りは拡大路線をとっているのに、自分は資金不足で何もできないのです。

非常に不運と感じざるを得ません。

ところが、“バブル”が崩壊したあと生き残れたのは、こうして銀行から融資を断られた人や会社でした。

銀行がお金を貸してくれなかったことで、新たな不動産や株式などに投資することができず、結局、そのおかげで命拾いすることができたのです。

逆に、銀行から多額の融資をしてもらえた人や会社の多くは、“バブル”がはじけた途端、融資金の返済ができなくなり、破産や倒産を余儀なくされました。

一時、借りたお金でどんどん投資をしたものの、それが回収不能となってしまったからです。

つまり、“バブル”のときに銀行がお金を積極的に貸してくれたことが、逆に命取りとなってしまったわけです。

では、このときに「融資をしてもらえた人が」が、運がよかったのでしょうか?

それとも、「融資をしてもらえなかった人」が、運がよかったのでしょうか?

時間がたって後から、幸運だったことが不運に、不運だったことが幸運に変わることはよくあります。

この原因は、今の時点の運の中に、次の時点の「運の種」が内在しているからなのです。

こうした「種」に気づかず、そのままにしてしまえば、常に運に振りまわされてしまう、いわゆる「運まかせ」の人生になってしまいます。

これが、「実力だけあって、うまくいかない人」の逆パターンと言える「運だけあってうまくいかない人」の典型です。

人生では「幸運」がやって来るときもあれば、「不運」がやってくるときもあります。

運は、波のようにアップダウンしながら、私たちの人生の中で常に動いています。

ただし、「幸運」も「不運」も、突然やってくるわけではありません。

実は、「幸運」な出来事の中に「不運の種」が、「不運」な出来事の中に「幸運の種」が隠されているのです。

その種が知らず知らずのうちに育っていき、次の「不運」な出来事や「幸運」な出来事をあなたにもたらすのです。

しかし、この原則を知っておけば、早め早めに「運の種」を見つけていき、それぞれの「運の種」について、事前にしっかりと手を打っていくことが可能となるのです。

例えば、ビジネスで大成功をした人がいたとします。

資産が一気に増え、人脈も急速に広がり、豪華なマイホームも手に入れるなど、まさに人生は順風満帆…。

ところが、幸せの絶頂を迎えた途端に、ビジネスがうまくいかなくなったり、家族に突然、不幸な出来事が起きたり、災難が降りかかってきたりと、あっという間に、その栄華が終わってしまうことがよくあります。

特に、「時代の寵児(ちょうじ」になった人などは、こうしたケースに陥ることが多いようです。

これを「運」の観点から分析すると、「幸運をため込む」ことに躍起(やっき)になってしまい、その「ため込んだ運」が、本人の知らぬ間に「邪気」に変わってしまったことが原因となった、と言えます。

幸運もひたすらため込むだけでは、せっかく入ってきても次々によどんでいきます。

そして、いつしか「邪気」に変わり、あなたに不運をもたらすようになってしまうのです。

では、運を「ため込みすぎ」てはいけないとすると、幸運を長く維持するのにはどうしたらよいでしょうか…。

それには、「運を使っていく」ことが大切です。

「ためること」よりも、「使うこと」を意識することが、運をマネージメントする際には、まず覚えておいていただきたいことです。

ただし、ここで注意してほしいのが、使うのは「自分のため」ではなく、「他人のため」「世の中のため」にです。

なぜなら、自分のためだけに一生懸命使うのは、ためていることとあまり変わらないからです。

運を上手にマネージメントしていくためには、ため込もうとするのでなく、世の中のためになることに使っていきましょう。

経営者であれば社員や株主への還元などに、個人であればビジネスへの投資や寄付などをしてもよいでしょう。

よいご縁があったなと思ったら、自分からも積極的に人と人を引き合わせる役目を引き受けるなどをして還元する。

よい情報をもらったのならば、同じようにそれを必要とする人たちにも伝えていく。

あるいは自分がもつ有用な情報を、どんどん周りの人たちに発信していくのがよいでしょう。

『一生お金に困らない人の運の習慣』中経出版


萩本欽一氏の運についての話がある。

『ある日、坂上二郎さんから電話がかかってきた。

「もうみんなコンビになっちゃって、今、浅草に残ってるのは欽ちゃんと俺くらいしかいないよ」って。

じつは当時、一番コンビを組みたくなかったのが、二郎さんだったんです。

なんで二郎さんが来たんだろう?って。

一番来て欲しくない人、一番イヤだなっていうところから来たんだから。

僕にとって、イヤだと思うところから来たものに運があるっていうのは、考えてみたら、ここからはじまってるんですね。

二郎さんの何がいやかというと、笑いにしつこいんですよ。

だから、決して二郎さんという人が嫌いということじゃないの。

しつこいというのは、べつの言葉で言うと、おかしいんですよ。

うまいからイヤなんだよね。

だから、人生にはたくさんイヤがあったほうがいい。

みんな、いいことばっかり探しすぎだよ。

もっとたくさんイヤがないと。イヤなほうから幸運の矢というのは飛んでくる。

イヤなところにこそ、運があるんですよ』(人生にはチャンスが三度ある・ビジネス社)より

「イヤなほうから幸運の矢というのは飛んでくる」というのが、「不運」な出来事の中に「幸運の種」が隠されているということ。

また、運はお金と同じで、ため込むだけではダメ。

貯め込まずに散じること。

だが、何でも散じればいいということではない。

それが、利己ではなく利他のために使うこと。

運の使い方を会得したい。



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