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2020.2.26

許すこと、損することを惜しんではならない

渡辺和子氏の心に響く言葉より…

許すということは、損をすることなのかもしれないと思う。

だから、難しいのだ。

もう40年も前のことだけれども、周囲の人たちの無理解に腹を立て、不機嫌だった私に、一つの詩が与えられた。

もしあなたが、誰かに期待した

ほほえみが得られなかったら

不愉快になる代わりに あなたの方から

ほほえみかけてごらんなさい

実際、ほほえみを忘れた人ほど

あなたからのそれを

必要としている人はいないのだから

貰(もら)えるはずのものが貰えなかっただけでも「損した」と思うのに、こちらがそれを与えるなんて、これでは“ダブルの損”だと、私はその時思ったものである。

ところが、やがて気づかされたのは、ダブルに損をすると「得(とく)になる」ということだった。

“シングルの損”だけにしておくと、残るのは、腹立たしさや口惜(くや)しさだけであり、折あらば仕返しをと考える自分だけである。

ところが思い切ってダブルに損をすると、そこには、ほめてやりたい自分が残り、「よかった」という満足感が残るから不思議だ。

ダブルの損を実行するのは決して易しいことではない。

まず、相手の立場になる心のゆとり。

「相手こそ、私の欲しいものを私以上に必要としているのだ」と考えることができるこのゆとりは、自分中心に生きている限りは生まれない。

それは一つの“許し”である。

次に、自分を大切にする決心。

相手の出方に左右されず、自分は自分であり続けようという強い意志とプライドが、ダブルの損を可能にしてくれる。

売り言葉に買い言葉的言動をしてしまった後の惨めな思いを、誰しも少なからず経験しているのではないだろうか。

かくて、自分の生活を大切にしたいなら、相手を許さないといけない。

許すことによって、自分が相手の束縛から解放されるからである。

夫の裏切り行為に苦しみ抜いた一人の人が、その苦しみから立ち直った時にいった言葉が忘れられない。

「傷つけた相手を許すことによって、自立が可能になりました」

許すということは易しいことではない。

しかし、許すことによって、私たちは相手の支配から自由になり、自立をかち得るのだ。

かけがいのない自分の時間を、他人の支配に任せていては、もったいない。

時間の使い方は生命の使い方なのだから。

相手がどのようであっても、自分は“美しく話す”ということは、大変な勇気が要る時がある。

しかし、それを実行しない限り、美しい言葉を相手から聞くことはできないのだ。

求めるものを与える時、そこには主体性がもたらす豊かな人生が生まれる。

許すこと、損することを惜しんではならない。

『目に見えないけれど大切なもの あなたの心に安らぎと強さを (PHP文庫)』


ダブルの損には、自ら損をしにいくという主体性がある。

ところが、シングルの損は、誰かに損をさせられたという「させられた感」がある。

ダブルの損は、「少し損をして生きる」ということ。

北川八郎氏は、「少し損をして生きる」についてこう語る。

『少し損をして生きていくと、人生のトラブルが少なくなる。

それは、対立や競争がみるみる消えるから。

人に与えることができない人は、逆に少しでいいから自分が損をしてみる。

「損をして生きていく」

すると不思議なことに、自分の周りによき人が自然と集まってくる。

少し損をしてでも人に良きものを与える生き方をすると、逆に今の世の中では目立つ』(繁栄の法則)より

また、「自立」とは、誰かの支配や助けを受けずに、自分の力でやっていくことをいうが、「許し」も自立には大事な要素となる。

もし、誰かを、「絶対に許さない」「一生恨(うら)んでやる」と思ったとしても、それによって、相手は不幸になるわけではないし、相手にダメージを与えられるわけでもない。

逆に、そう思うことで自分は、相手に束縛され、支配される状態になることに気づく必要がある。

それは、いつまでも被害者でいるということ。

許せば、被害者の立場から自由になれる。

許すこと、損することを惜しまない人でありたい。



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