ご注文はこちらから

パクチーのサプリメント・パクチーエナジーゴールド(コリアンダーのサプリメント)
トップページ製品紹介特長・成分会社案内特商法に関する表記買い物カゴよくある質問人の心に灯をともす


2020.3.10

わらしべ長者的キャリア

伊藤羊一氏の心に響く言葉より…

《いつも目の前の仕事を120%の力でやってきたら、知らないうちにこうなっていた》

今の私が専門としている仕事は、「当時の職場でやらなければならなかったこと」とか、「たまたま頼まれて始めたこと」ばかりです。最初から「やりたい!」なんて気持ちは一切ありませんでした。

自分で「こんなキャリアをつくいっていこう」と思って始めたことではありません。

たとえば、プレゼンテーション。

これは、プラス(文具・オフィス家具製造流通)にいたとき、自社の営業職を相手に、プレゼンの稽古をする必要があって手がけるようになりました。

といっても、自分も最初からプレゼンが得意だったわけではありません。

なんとか営業マンたちの力を底上げしたい、という義務感から、手持ちの知識や経験をフル活動して必死にアドバイスしていた、というのが正直なところです。

その後、縁あってKDDI&Laboというスタートアップ支援プログラムに招かれ、スタートアップの起業家たちにプレゼン指導をする機会がありました。

私は普段通りにプレゼン指導をしたのですが、その稽古を受けた受講生のレベルが急激に上がって、とても驚かれたのです。

このことをきっかけに、さらに他のプログラムにも呼ばれるようになりました。

ほうぼうで稽古をつけているうちに「本を書いてください」というお話をいただきました。

これが2018年に出した『1分で話せ』です。

今ではおかげさまで、35万部のベストセラーとして様々なメディアに取り上げられ、大変多くの方に読んでいただいています。

ここで私は自慢をしたいわけではありません。

申し上げたいのは、必要にせまられて始めたことを突き詰めて、成果をあげていくと、思いもよらない方向にことが進んでいく、ということです。

目の前の仕事や経験に対して、全力投球して成果を出す。

それがきっかけとなり、あちこちへと呼ばれる機会が増えていく。

すると、思いもしなかった自分になっている。

いわば、1本のわらしべを交換していき、気がつくとお金持ちになっていた「わらしべ長者」のような人生です。

これを私は、「わらしべ長者的キャリア」と呼んでいます。

リーダーシップ開発についても、同じことです。

40代になってから学んだグロービス経営大学院で、ご縁をいただき指導を始めたのがきっかけです。

さらに、私がグロービスで教員をやっていることを知ったヤフー前社長の宮坂学氏に声をかけられて、Yahoo!アカデミアに呼ばれました。

それまで事業をやっていたのに、教育をやる。

はたから見れば、「大胆なキャリアチェンジだな」と思われたかもしれません。

でも実際のところは、「呼ばれたから引き受けた」「これまで社内の業務としてやったことを広げた」というだけのことです。

すべては急に降って湧いた話ではなく、必ずそれまでに取り組んできた仕事と、つながっているのです。

世の中には、はじめからやりたいことがあって、明確な目標や志を掲げてキャリアを築き上げてきた、という人がいます。

「目標から逆算すると、今これをやるべき」という未来への道筋がはっきりと見えていて、はじめから信念を持って仕事に取り組んでいる人です。

そういう人はとても素晴らしい。

私は心からリスペクトします。

しかし、私自身はそんな立派なキャリア形成とは無縁でした。

というより、目標に向かっていくキャリアプランは描きたくても描けませんでした。

でも、だからこそ、今やっていることに無我夢中になって取り組むことで、自分の可能性をグンと広げることができた、とも思っています。

ですから、ひっとしたら、「キャリアプラン」なんて必要ないのかな、と思います。

明確な目標や「心からやりたいこと」だって、最初は必ずしも必要ないのかもしれない。

むしろ、目の前の仕事や経験の中にこそ、「将来の武器」が潜んでいると思っています。

そう思うのは、「それでもなんとかなった」という自分の経験があるからです。

『やりたいことなんて、なくていい。 将来の不安と焦りがなくなるキャリア講義』PHP


小林正観さんは、「頼まれごとがある人生」が一番面白いし、それを積み重ねていくと、自分が考えてもみなかった人生になっていく、という。

人から頼まれたり、やらなければならないことを淡々とやっていくと、それを見ている別の人からまた頼まれる、ということが起こる。

そして、次々と「頼まれること」が連鎖してくと、まさに、伊藤羊一氏のいう「わらしべ長者的キャリア」となる。

また、目の前のことを不平不満や文句をいわず、笑顔で淡々とやっていくことは、伊藤氏のいう「120%の力でやっていく」という言い方に置き換えられる。

そして同時に、そいう人は「頼まれやすい顔」になっている。

頼まれやすい顔とは、いつもニコニコして、グチや不平不満を言わず、機嫌のよい人のこと。

反対に、頼みにくい顔は、いつもぶっきら棒で、グチや不平不満が多く、不機嫌な人。

「やりたいことなんて、なくていい 」

頼まれたことや、やらなくてはならないこと…

目の前のことを、文句をいわず、笑顔で淡々とやっていく人でありたい。



人の心に灯をともす 一覧へ戻る