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2020.4.4

偏見にみちた言葉で攻撃されてしまったとき

明治大学教授、堀田秀吾(しゅうご)氏の心に響く言葉より…

偏見は、否定的な感情や思い入れ、プライドやイデオロギーなどを伴うものであるだけにやっかいです。

ある対象を「大嫌い」と思っている人に「その考え方は間違っている」と言っても、感情的な部分から反発が生じやすく、効果が出ない可能性が高いでしょう。

これを説得するには、否定するよりも、相手のマイナスを塗りつぶせるような、プラスの新しい情報を伝えることがおススメです。

そこで紹介したいのが「無効化」という方法です。

これは、北海道大学の尾崎一郎氏らの研究です。

偏見を含んだ発言というのは、往々にして対象を攻撃するという意図があります。

たとえば、SNSやネットの掲示板で、隣国の悪口を書く人たちがいます。

発言者は、その発言によって、隣国の人たちを侮辱したり、傷つけたりしたいのです。

そういう意図がないなら、わざわざ公の場に書き込まず、自分の日記にもでも書いておけばいいわけですから。

無効化という方略は、その攻撃力を削ぐ方法です。

以前、サッカーのキング・カズこと三浦知良さんが、現役を続けていることに対し、元プロ野球選手で野球評論家の張本勲さんから、某テレビ番組で「若い選手に席を譲らないと。団体競技だから、伸び盛りの若い選手が出られない。だから、もうお辞めなさい」などと言われたことがありました。

スポーツ選手の年齢に関する偏見が、もとになった発言です。

この発言を受けて、ネットもメディアも炎上しました。

しかし、キング・カズは、やはり役者が違います。

次のように返したのです。

「張本さんほどの方に言われるなんて光栄です。『もっと活躍しろ』って言われているんだなと。『これなら引退しなくていいって俺に言わせてみろ』ってことだと思う。

張本氏の「侮辱」のことばを「激励」ととらえたのです。

これには、世間も当の張本さんも絶賛。

アスリートの先輩に対して顔を立てつつ、攻撃の無効化に成功しました。

「反動蹴速迅砲(はんどうしゅうそくじんほう)」というのは、サッカーマンガ『キャプテン翼』の中で、ある登場人物が使う、相手のシュートをそのまま蹴り返すカウンターシュートのことです。

キング・カズの切り返しは、相手の攻撃を見事に返して点を取ったということで、まるで反動蹴速迅砲のようでした。

こういった無効化は、必ずしもすぐに効果があるとは限りませんし、空振りに終わることもあるでしょう。

でも、そこであきらめてしまっては何も変わりません。

不毛に見えても、少しずつ上書きしていくことで、いつか認識が変わるときが来るかもしれない…。

そう信じて、意識的に偏見に立ち向かい、矯正しようとする姿勢も大切です。

『「勘違い」を科学的に使えば武器になる 正しい話し方よりも納得される伝え方』秀和システム


相手の攻撃を無効化するには、ユーモアで返すという方法がある。

第43代アメリカ大統領のジョージ・ブッシュの話がある。

『ブッシュ大統領は、 メジャーリーグのボストン・レッドソックスがワールドシリーズを制して、 メンバーがホワイトハウスを訪問した際、絶妙のジョークを披露した。

というのも当時、各メディアはブッシュ大統領の知性や知識、 さらにはボキャブラリーの貧困などをやり玉に挙げていたからだ。

メジャー制覇に貢献した松坂大輔投手を紹介するスピーチの際、彼はこういった。

「 英語で苦労しているという点では、私も大輔と同様だ」』(一流の人の話方)より

偏見に満ちた意見を持っている人を説得したり、考え方を改めさせるのは難しい。

仮に、その場では、相手を言い負かすことができたとしても、心から納得はせず、いつまでも根に持ったりするものだ。

だから正面突破ではなく、「ずらす」「はずす」「いなす」「肩透かしを食わす」「ひねりを利かす」「裏をかく」「フェイントをかける」と言うように、「無効化」が必要だ。

偏見でみちた言葉で攻撃されてしまったとき…

キング・カズのような切り返しができたら最高だ。



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